宿題対決

先月、実家に帰った時、小学生の甥たちには学校から沢山の宿題が出されていた。
幼稚園児の三男だけは、帰省をする私と遊ぶためにコンディションを調整するだけで良く、気楽なものだった。

「宿題終わらせなさい!」
弟と弟の妻であるアサちゃんが、朝からガミガミと小学5年生の長男に言っていた。
それでも、ヤツには聞こえない。普段は地獄耳でも、都合の悪い言葉だけは聞こえないようにできている。
小学3年生の次男は、言われる前に終わらせようとするタイプで、明日から私が来るから、と金曜の夜のうちに日記以外の宿題を全て終わらせていた。
「日記は、おんちゃんと遊んだことを書くために取っておいたんだ」
そう言って微笑む姿が愛らしい。

問題は長男だ。夏休みの宿題も冬休みの宿題も、最終日の夜になるまで終わることがなく、それは普通の土日でも同じことらしい。その長男は成績がほぼオール5なので、例えば私が宿題の文章を読み上げると、スラスラと答える。二桁までなら掛け算や割り算も暗算で瞬時に解くので、宿題などすぐに終わるはずだ。
しかし、書くことが嫌いなようで、頭で分かっていても、それをイチイチ、字にすることに力を注げない。
中3あたりから落ちこぼれるのは、こういうタイプだ。

毎度のことながら、弟とアサちゃんは、彼に手を焼く。
土曜も日曜も、何かと理由をつけては宿題を後回しにして、遊んでばかりいた。
どんなに叱ったところで、やらないものはやらない。
そこで今回は、弟・アサちゃん組VS長男で、宿題対決を繰り広げることになった。

理科と国語は弟、社会と算数はアサちゃん。もちろん長男は全教科。
タイムと正解数で総合得点を競い、賞金として勝者には私の懐から1,000円が支給される。
誰でもない、私だけが損をするシステムだ。

スタート!!
私の掛け声と同時に、まずは理科。弟と長男が問題用紙に目を落とした。
「はあ?電池の繋ぎ方?そんなものに名前なんてあるのかよ!」
声を荒げる弟をよそに長男は黙々と鉛筆を動かしていた。どうやら理科は、長男が勝ちそうだ。

続いて、社会。アサちゃんVS長男。
「え?待って。問題の意味が分からない…」
アサちゃんがグズグズしている間に、長男は10分程度で終わらせた。

そして国語。今度は弟の出番だ。
「この小鳥の気持ちに近いものを選べ?小鳥の気持ちなんて分かるわけないだろ」
長男には笑う余裕さえある。

最後に算数。アサちゃんは、自信がある、と言っていた。
「太郎さんと花子さんはリンゴを何袋買えば良いでしょうか?えー、好きなだけ買えば良いんじゃない?」
そして結果発表。

タイムは全ての教科で長男が勝ち、理科・社会・国語の得点も長男が上回った。
しかし、算数だけは、アサちゃんがまさかの満点を出し、長男の95点を上回った。
トータルでは当然ながら長男が圧勝したが、私が財布から出した1,000円札を受け取らなかった。

「なんで、お前もらわないの?お父さんが貰うぞ」
「私の方が活躍したんだから、代表して私が貰います」
そう言って、互いに1,000円札を奪い合う両親をよそに、小学5年生の甥は言った。
「このお金を使って、また今度、来てよ。東京からはお金も掛かるから、早く貯めて早く来てね」

もしも、この勝負の教科に道徳があったなら、それも長男が圧勝しただろう。
道徳

弟とアサちゃんは1年生から、やり直し!!

宿題対決” へのコメントが 2 点あります

    • 一本取られた2014様

      コメントありがとうございます。
      きっと今頃、冬休みの宿題でも揉めている頃でしょうね…。
      去年は私が帰省をしていたので、その最中に全てを終わらせることができましたが、今年はどうなることか…。
      大きく括ると、同じ家族の一員ですが、小さく括ると私の家族ではないので、家族だけで解決をしてもらいたいものです。

      今年も実りなき本ブログを宜しくお願い致します!

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