始まって終わって続いてドルジ

とうとう。
いや、もう。
なんと表現したら良いのか分からないが、始まってしまったようだ。

先日、歯を磨こうとして洗面台の前に立ったものの、何を使って磨けば良いのか分からずに狼狽えた。
その間、たった5秒くらいだが、目の前に歯ブラシだってあるのに、その時の私は判断できなかった。

その翌日、今度は通い慣れている整骨院からの帰り道を迷った。
その間、たった10秒くらいだが、どこをどうやって歩けば家まで到着するのか分からなくなった。

そして、さらに2日後。次は図書館までの行き方が分からなくなった。
あるはずの道を歩いても、そこに建物はなく右往左往の果てに辿り着いた。もう本どころではない。

そんな私が不安でたまらない。
若年性のアレではないか?と、その度にネットで調べようとするのだが、それさえも忘れてしまう。

図書館には辿り着けなさそうなので、本屋で本を買う。
小説を半分以上まで読み進めてところで、「なんか、この人が犯人のような気がする…」と思ってしまう。
本棚を探したら、同じ本が出て来た。
しかも2冊。

整骨院で昨日も聞いた説明を受ける。
「先生、それ昨日も聞きましたよ」
先生は答える。
「言ってないですよ。昨日は、ひねってなかったんだから。隣の人に説明していたのを聞いていたんじゃないですか?」
そんな気もしてきた。

歯ブラシを揺らす。
右に左に、手前に奥に。
これでハッキリした。
私は若年性のアレではない。

小説の内容を覚えている。整骨院で隣の人への説明まで覚えている。
歯だって磨ける。歯ブラシだって上手に使える。

明らかに正常だ。
そう思った瞬間に、うがいを忘れて飲み込んだ。

喉のあたりがスースーする。
口の周りはドロドロだ。

とうとう。
いや、もう。
なんと表現したら良いのか分からないが、終わってしまったようだ。
さらば、私の現役時代。

始まって終わって、それでも続く。
時間は続く。
明日へと続く。

断髪式

朝青龍の本名はドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ。
ドルジって呼んでね♪

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